武蔵多摩川駅は、五日市鉄道の熊川~東秋留間、もしくは熊川から出ていた砂利線の貨物駅で昭和15年もしくは、昭和19年まで存在していたようです。
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武蔵多摩川2
当時は多摩川では砂利採取が盛んであり、五日市鉄道も多摩川に近いところに砂利採取地とを結ぶ砂利線と砂利を運び出すための貨物駅を設置したことは推測できます。
「多摩川と砂利採取」 三村 章氏(多摩のあゆみ 第102号 たましん地域文化財団)に掲載されている表によると五日市線系砂利線として、拝島支線(S6~S19 武蔵田中・拝島多摩川間 1.6km)とともに T15~S19 熊川・武蔵多摩川間 0.9km が記載されています。
武蔵多摩川駅が、本線の五日市線の線路上にあったのか、本線から分岐していた砂利線の線路上にあったのかは不明です。
2008.11 武蔵多摩川
今の多摩川中央公園にはかつて砂利線があったことがわかっているので、本線から分岐して堤防上から多摩川中央公園に向かっていたのではないかと考えてみる。
五日市線車内から撮影
堤防への分岐点と思われる付近
多摩川の鉄橋から見た多摩川中央公園